釣りで最高の瞬間
この記事は 釣り Advent Calendar 2016 17日目の記事です。
アドベントカレンダーが始まってから作成した釣りAdvent Calendarですが、やっと追い付きました。ひとえに @Lorentzca さんのおかげです。ありがとうございます。
今日は会社の忘年会だったのですが、意外と釣りアドベントカレンダーが読まれていることを知って恐怖を覚えています。
今回は釣りをやっていて印象に残っている瞬間というか、記憶に残っているシーンを思い出しながら書いていきたいと思います。
小学校〜中学校あたり
転校して家の裏の川で鯉釣りに明け暮れていた頃です。
子供にとってはそこそこ大きな釣り竿に、かなり太めのラインを巻いて、蚊がたくさんいる夏の蒸し暑い夕方頃に釣りをしていました。
なかなか釣れなくて飽き始めていた頃、気分転換に釣り竿から少し離れた瞬間にガサガサっと音がしたと思ったら
「バチーン!!!」
とものすごい大きな音がして、ラインの切れた釣り竿と、川に大きな波紋を残して去っていく魚(恐らく鯉でしょう)を目撃して興奮で震えたのを覚えています。
だいぶ太いラインだったのでそれをちぎって逃げる魚ってどんなんだよと思いました。
今思えば擦れて切れた可能性もありますが、幼い当時の自分には1m以上の怪物みたいな魚がかかったんだろうと想像しては興奮していました(ちょうどグランダー武蔵にはまっていた頃だったので)。
現在の釣りブーム当初
一気に時期が飛びますが、去年十数年ぶりに釣りを再開して初めて釣った魚が黒鯛でした。
狙いはシーバスだったのですが、全く釣れずに釣り自体に飽き始めていた頃、水面に大きめの魚影が見えました。
その時はそれが黒鯛だとは思っておらず、「お、見えシーバスいるじゃん」ぐらいに思っていて釣れるわけ無いだろうと思いつつもルアーを投げて適当にアクションをつけながら誘ってみたらまさかのヒットでした。
その瞬間は今でも覚えていて(そういうシーンを書くエントリですが)、スローモーションで黒鯛がルアーを追いかけて食いついてきたのを覚えています。
しかも当時は魚が釣れると思ってなかったので網を持ち歩いておらず、掛かったはいいが釣り上げることができない状態になってしまいました。落下防止用の柵越しに釣りをしていたので、手でつかむこともできず、しかたなく釣り竿だけで魚を引き上げようとしたのですが、結構なサイズだったので魚が自ら上がった瞬間に
ボキッ
と音を立ててロッドが折れました。幸いラインはそこそこ強いものを使っていたので竿は折れつつもなんとか釣り上げることができました。
またその魚からルアーを外す際に指を噛まれたりもしたのですが、その痛みも印象づけるエッセンスになったような気がします。
なお、このことがあってから網を持って釣りに行くようになりました。
初シーバスヒット寸前
上記の黒鯛で完全に釣り熱は戻ってきたのですが、それでもシーバスの1匹目はなかなか釣れませんでした。
この日はいつもの鶴見川で釣りをしていたのですが、そろそろ帰るかと思っていた頃、ルアーが手元の水面に見えようかというところで大きめのシーバスがルアーを追いかけて来ていて、まさに口を開けて食いつこうとしてくる瞬間でした。
この時もスローモーションになって、今でも鮮明に覚えているのですが、つい興奮して食いつく前にアワせてしまい釣ることはできませんでした。
しかし、シーバスがちゃんといるということと、自分の選択したルアー、アクションなどは間違っていなかったんだということがわかったのでめちゃくちゃテンションが上がったのを覚えています。
この数日後初シーバスを釣り上げました。
石垣旅行
釣りを始めてから沖縄に旅行に行く機会があり、当然My釣り竿を持っていってずっと釣りをしていました。
普段とは環境が違うので釣れるとは思ってなかったのですが、いつもと違う場所で釣り出来るだけでいいと思っていました。
その時は自由時間で、4人ぐらいでビールを飲みながらぶらぶらしていて、石垣島の離島ターミナルで自分だけ釣りをしながらだべったりしてました。
せっかくなので釣れる瞬間を見せたいとは思いつつもそううまくいかないのは知っていたのでルアーを投げては巻き、投げては巻きしていたのですが、その離島ターミナルはどうやら釣り禁止だったらしく、関係者の人が注意しに来た瞬間に、青い大きな魚(沖縄なので恐らくアオブダイとか)が遠くからルアーめがけて猛スピードで泳いできて、自分のルアーに食いついたと思ったら、
バチンッ!!!
とまたしても大きな音を立てて食いつかれた瞬間にラインが切られました。
自分含め4人は呆然としつつ、注意されたことので釣りを終了してその場を去りました。
釣り上げることはできませんでしたが、実際に掛かる寸前を見せられたので良かったです。
ジギングで謎の大物
これはつい先日なのですが、鶴見川河口でいつものように釣れないジギングをしていました。
ちょうど昼頃ということもあり、ルアーを投げた後釣り竿を放置して温かい紅茶を飲みながらラインやtwitterなどをしてからリールを巻こうと思ったら、根掛かり、、、。
よくあるのですが、仕方なく竿をシャクったりして外そうと奮闘していると、根掛かりとは違う、ゴミを釣ったときのような重い感触に変わりました。
根掛かりの次はゴミか、、、と思った瞬間にラインが走り始めドラグがジージーと音を立てながら引っ張られました。根掛かりを外す動きが良かったのか、元々魚が食いついていたのが根掛かりに感じられたのかはわかりませんが(恐らく全者)、今までの釣り歴で体験したことのない引きを感じました。
残念なことに十数秒でルアーが外れてしまったのですが、いつも釣りをしている場所でこんな大物がいるのかと、釣れなかった残念さよりも嬉しさのほうが勝ったなんとも言えない感情が沸いてきました。
おわりに
振り返ってみると、釣ったことよりも、釣れなかった瞬間の方が印象に残っていました。実際に結果を出すよりも、こうだったんじゃないかとか想像が膨らむからでしょうね。
なんとなく釣りってUMAとか好きな人が多そうな気がします。
元々釣りアドベントカレンダーはこの自分が体験した最高の瞬間を書きたいがために作ったものだったりします。先日の釣りの魅力の記事と若干似たような内容ですが、今回は完全に主観というか、恐らく体験した本人しかわからないような内容になってしまいました。
ですが、これが釣りを続けられている理由というか、本当の魅力だと思います。
ハイキューというバレーのマンガにこんなセリフがあります。
—"その瞬間"が有るか、無いかだ
釣りにハマるか、続けられるかもこの瞬間があるかどうかで決まる思います。
自分がハマっているのも本記事で上げた瞬間が有るからだと思います。
是非一度釣りをして、その瞬間を味わってみて欲しいです。